ITエンジニアという仕事を続けて早何十年が経過しようとしています。
そんな無能なダメ系ITエンジニアのわたくしですが、長年この仕事を続けていると節目節目でエンジニア人生に重要な選択があって自分で決定しなくてはならないことがやってくるものです。
この記事では、私のエンジニア人生を振り返ってみて、後悔した選択5選を紹介します。
エンジニアになってまだ若い人からシニアエンジニアの方はこんな選択あったな~、自分の場合は成功だったけどな~という感覚で読んで頂けましたら幸いです。
エンジニア人生を左右した後悔した選択5選
1. 分野
ITエンジニアという職種は、業界であればIT業界になりますが、ITエンジニアは世の中で溢れているサービスを開発するのが主な仕事なので、様々な分野が存在します。
例えば、製造、医療、教員、デザイナー、作家、金融、介護、飲食業、農業、建設、清掃、などなど、数えきれない分野の中で以下どちらの分野を開発することになるかでエンジニア人生は大きく変わったと思っています。
- トレンド系
- トレンド系以外
トレンド系はAI、IoT、ブロックチェーンといった最近流行りの分野になります。AIの分野を開発する場合はPythonやR言語で機械学習に関わるスキルを身に付けておく必要があります。
トレンド系以外は、今すでに実運用されている業務系の業務の品質や作業の効率向上などを目的とした仕事を行う際に導入されるシステムの分野になります。JavaやC++が使用されることが多いです。
私はどちらを選択したかといえば、トレンド系以外を選択しました。今すでに実運用されているのでITエンジニアとしては案件が豊富になって悪い選択ではなかったと思いますが、トレンド系である最近流行りのAIの機械学習やディープラーニングの分野は既存の業務系以外の分野よりも単価が高い案件が多くなっています。
これから需要が高まっていくことが予想されるため、単価と需要で有利になることを考えたら、最初からAIの分野に関わる知識を身に付けてプログラミング学習をして、トレンド系の分野で業務経験を積んでおけば良かったのでは?と思っています。
2. 職種
一般的なITエンジニアで開発を行う上で、要件定義、設計を担当する上流工程、プログラミング、テストを担当する下流工程が存在しています。
最初は下流工程から業務経験を積んで上流工程に移行していくというキャリアプランが考えられますが、エンジニアの希望やスキルによって、上流工程に移行しないで下流工程のままであるエンジニアであり続けることも可能です。
- 上流工程
- 下流工程
私はどちらを選択したかというと、下流工程で居続けることを選択しました。選択したというよりは上流工程を担当するスキルがないので、下流工程でいるしかありませんでした。
その結果、40歳を超えてもリーダー職のPLやマネジメント職であるPMを担当することができない状況になっておりますので、単価が低いままになります。

そういう意味では、学習をしてスキルを上げるなり、スキルがなくてもできる・できないは一旦考えないで

リーダー職をやらせてください
という意思表示をしておけば上流工程を若いうちに担当するができていたかもしれませんので、単価や役職も今よりも上だったことになるでしょう。
3. 新卒採用
私は新卒採用からITエンジニアとして働いています。
つまり、ITエンジニアへの最初の一歩になったわけです。
独立という道もありますが、最初の最初は一部上場しているような有名でバリューのある大企業か、知名度が低く少ない従業員で経営している中小企業のどちらかになります。
- 大企業
- 中小企業
私は中小企業を選択しました。これも選択したというよりも大企業の採用試験をいくつか受けたのですが、無能で筆記試験がダメダメだったので、1次試験で落とされる率が半端なく高すぎて面接までたどり着くことができませんでした。
その結果、筆記試験がない中小企業を受けて新卒採用となったわけですが、ブラック企業を引いてしまい、メンタルを病んで悲惨なことになってしまいました…。


そもそも一般的な大企業と中小企業を比較すると、初任給から福利厚生まで大企業の方が充実しているので、筆記試験の対策をするなどして新卒採用として大企業を諦めないで受け続けて、大企業に入っていたら今のエンジニア人生は大きく変わっていたことでしょう。
私の場合は無能なので、大企業に入れたことでどっちに転んでいたかは分かりませんが…。
4. 働き方
ITエンジニアには、自社で自社の製品やサービスを開発する自社開発エンジニアと、エンジニアを抱えるSES企業から客先常駐先に派遣されてその派遣された会社の製品やサービスを開発する客先常駐エンジニアという2つの働き方があります。
- 自社開発エンジニア
- 客先常駐エンジニア
私はどちらを選んだかといえば、客先常駐エンジニアを選択して今は働いています。
客先常駐エンジニアにはいくつかのメリットがありますので、人によっては悪い働き方ではないと私は思っています。


一方で自社開発エンジニアは、製品の企画、開発、運用、保守に至るまで自社で実施するため、新しいチャレンジがしやすいし、自社での勤務のため、環境の変化が少なく人間関係が安定していると言われています。
今の働き方では短ければ数か月、長くても3~5年の周期で案件が変わりますので、職場や人間関係がリセットされてしまいます。働き方を比較してみると自社開発と客先常駐では逆な部分が多く、自社開発エンジニアをやっていたらエンジニア人生は大きく変わっていたと思います。
5. 転職
ITエンジニアとして今までに何回か転職を繰り返しています。
過去に一度だけ、別の会社に行くか、知りたいの会社行くか、どちらにするかという大きな選択を迫られたことがありました。
別の会社というのは転職サイトに載っている一般的な会社のことです。
知り合いの会社というのは、同じ職場で働いていた人からスカウトされて



独立するから一緒に付いて来ないか?
というものです。
- 別の会社
- 知り合いの会社
私はどちらを選択したかというと、転職サイトに載っている別の会社を選択しました。理由は転職サイトに載っているある程度の社員数を誇る一般的な会社で正社員なので、安定しているからです。
一方で知り合いの会社は少数精鋭でこれから人を集めて新しくやっていくいわゆるベンチャー企業だったので、将来どうなるか保証は誰にも分からなかったので、リスクが大きすぎると言っても過言ではありませんでした。
しかし、もし知り合いの会社が大成功していたら多くの収入を得ることができたでしょうし、知り合いが社長になるので、コミュニケーションがスムーズでモチベーションが上がって今よりも働きやすい環境で働くことができたかもしれません。
……その知り合いとは連絡は取っていませんし、会社名も聞いていなかったから今どうなっているか定かではありませんが、大成功を収めていたとしたら…。逆に多額の負債をかかえて倒産していたとしたら…。こればかりは運としか言いようがありませんが、別の会社に転職したことが後悔しない選択だったと信じたいところです。
まとめ
この記事では、エンジニア人生を左右した後悔した選択5選について紹介しました。
こうしてエンジニア人生を振り返ってみると、様々な節目で選択した結果が今の自分なんだということを改めて気づかされました。
今回振り返ってみて分かった「分野」、「職種」、「新卒採用」、「働き方」、「転職」の二者択一が一つでも違うものを選択していたら確実に今の人生とは異なるものになっているはずです。
後悔していることもありますが、運が良かったのか、悪かったのか、無能なりにエンジニアを続けることができているので、選択したことが正解だと信じて、エンジニアを続けていくことができれば私自身は幸せなことだと思います。