経歴作業問題についてご存じでしょうか?
この記事では、SESエンジニアの闇と言われている経歴作業問題について紹介します。
私は有能なエンジニアでもなく、SES企業の斡旋する側でもなく、クライアント企業の採用担当側でもなく、ただの無能なダメ系エンジニアですので、その観点で執筆している記事であることを承諾とした上で読んで頂けましたら幸いです。
SESエンジニアの経歴詐称とは?
ITエンジニア界隈で話題に挙がってしまうSESエンジニアの経歴詐称とは、クライアント企業と事前に行うSES面談で必要なスキルシートの嘘の経歴を混ぜて通過させることを言います。
なぜ、経歴詐称するのか?
SESエンジニアが客先常駐エンジニアとしてクライアント企業で承諾を得て働くには、参画する案件に応じたエンジニアとして仕事ができるスキルがないといけません。
例えば、案件の参画条件として以下のような必須条件が存在します。
必須条件
<経験>
・Spring Frameworkを用いたJavaアプリの実務での開発経験3年以上
・チームリーダの経験有り
プログラミングスクールを卒業したての駆け出しエンジニアであれば、上記の条件には当てはまりませんし、1年、2年の経験者でも3年経験していないので、上記の条件に該当していないことになります。
悪徳SES企業だとそんなことは分かっていますが、経歴を詐称してバレないようにSES企業は必須条件をクリアしていない、または、未経験エンジニアをさも経験が豊富なエンジニアとして装い契約させて案件に参画させて利益を得たいので、経歴作業をやってしまいます。
経歴詐称はしても良い?
結論、ダメです。絶対ダメ!!!
経歴詐称がバレた場合は、使えなかった場合、参画した案件を強制退場になる可能性が高いです。
……ですが、それだけならまだいい方で、最悪なのは、経歴詐称した上で、

本番環境のデータを間違って消しちゃいました(๑´ڡ`๑)



ステージング環境のサーバを壊してしまいました(๑´ڡ`๑)



納期までに成果物が何もできませんでした(๑´ڡ`๑)



歓迎会の飲み会で持ち出した顧客データを紛失してしまいました(๑´ڡ`๑)



受信したメールの添付ファイルを開いてウイルスを拡散してしまいました(๑´ڡ`๑)



フルリモートワーク中に昼寝してサボってました(๑´ڡ`๑)
といったようなクライアント先に多大な損害を与えるような行動をしてしまった場合、経歴詐称していたことから詐欺行為として罪に問われる可能性があります。
そんなことになったら訴訟問題に発展して膨大な損害賠償金を請求される可能性があります。
もし、SES企業から命令されて仕方なくだったら、SES企業の方が責任を問われることになる可能性はありますが、悪徳SESということで「ワイ知らへんで!奴が勝手にやったことや!」なんて言ってくるかもしれません。
そうなったら個人相手で訴訟される可能性があるので、人生が終わるかもしれません。フリーランスエンジニアで経歴詐称なんてやったら確実に個人訴訟なので100%アウツでしょう!
だから経歴詐称は絶対にしてはいけませんし、経歴詐称を勧めてくるSES企業には入ってはいけません!
経歴詐称はバレる?
バレる場合とバレなない場合があります。
まず経歴詐称がバレる場合は、エンジニアとして使い物にならない場合です。
つまり、仕事ができない無能は一発でバレます。
例えば、設計ができること、プログラミングできること、という条件だった場合、プロジェクトに参画させてみて、依頼した設計書が全然できていないとか、画面の開発を依頼したのに、Java経験3年が条件なのにコンパイルの仕方すら分かっていないとか、Gitの使い方すらも分かっていないとか、2週間すればバレてしまいます。
バレてしまうと、スキル不足でパフォーマンスが悪く仕事が進まないということで当月の1ヶ月間で強制退場ということになってしまうケースもあります。
大体、プロジェクトに参画すると3日程度でプロジェクトの環境構築から入るのですが、手順書の通りに環境構築ができないということで準備期間で退場となってしまう人も過去にいましたので、経歴を詐称しても数週間、早ければ数日でバレます。
寛大な企業だと強制退場だけで済みますが、経歴詐称を深彫りされたら訴訟問題に発展するので、そこまでリスクを冒して全くの未経験者を入れるSES企業がいるのかな?と個人的には思っています。(SNSではよく聞くけど、本当のところは私にもよくわかりません)
経歴詐称がバレない場合は、逆にエンジニアとしてバリバリ仕事ができて未経験のはずなのに覚醒して有能だった場合です。
初めての現場なのに、さも経験があるように経歴を盛って参画したはずなのに、依頼された仕事の進捗を守ってこなし、それどころか素質があってコツをすぐにつかんで、ちょっとした経験者をすぐに凌駕して、経験者以上の働きをしてしまう人がいます。そういう人はSES企業にとってはラッキーなことかもしれませんが、わずか数か月でPL、気づいたらPM、案件単価も経験者を抜き去っていくという人もいますので、経歴詐称はバレないし、逆に後から



実は未経験で初めての現場だったんですよ
なんて言っても逆に



嘘だろ??
とクライアントが驚かされてしまうケースもあります。
とりあえず、結果良ければすべてよしではありませんが、SES企業も一か八かで経歴詐称しているところもあるかもしれません。
経歴詐称したことある?
SESエンジニアの経歴詐称問題ですが、この記事を執筆している私



ダメ系ITエンジニアは経歴作業したことがあるのか?
という疑問があるかと思いますが、



経歴詐称はしたことがありません。
これは本当です。経歴詐称したことはないです。
SES企業の営業担当から



経歴詐称してくれるかな?



いいともー!
なんてことになったこともなく、スキルシートは自分の経歴を嘘偽りなく書いていますので、経歴詐称はしたことないです。
ただし、私の場合は、40歳を超えたエンジニアでそれなりの年数は経ていますので、『Javaでの開発経験5年以上』という必須条件の案件があったとしても余裕でクリアしています。
でも、開発経験5年以上のスキルが付いているとは思えないほどの無能です。


ですから、過去にスキル不足で1ヶ月で強制退場になったことがあります。


面談のときは、スキルシートを見て



それなりの経歴はあるし、この人なら任せられる!
と承諾してもらったはずなのに、実際に参画してみたら無能だったということでの強制退場だったので、経歴詐称よりもある意味では、たちが悪いかもしれません。
そういった経歴詐称はしていないけど、たちが悪い無能なエンジニアを参画してしまわないようにするために採用担当の方にはこちらの記事を参考にして頂けましたらと思います。


まとめ
この記事では、SESエンジニアの闇?経歴詐称問題について考えてみました。
SESエンジニアの経歴詐称については20年以上前から聞いていましたが、令和になってもSNSのIT業界の闇としてよく聞くので未だにあるんだなというのが正直な感想です。
特にエンジニアとして経験の浅い駆け出しエンジニアの人が巻き込まれてしまう問題だと思いますが、最悪の場合は訴訟問題に発展して損害賠償金を請求される可能性があるので、絶対に経歴を詐称はしない方が良いでしょう。
そして、多少の経歴のある私のような無能なエンジニアの人は、経歴詐称していないのに、参画してから使い物にならず、強制退場となってしまうことがありますので、経歴に見合うエンジニアであるようにしましょう。