ITエンジニアでSESという言葉をよく聞くことがあると思います。
SESとは、システムエンジニアリングサービスの略称であり、ITエンジニアを雇用して開発現場をつなぐ契約形態のことを指します。
そのため、SESの契約形態では、ITエンジニアがSES企業と雇用契約を結んでクライアント企業で常駐勤務するのですが、SES企業は潰れる幾つかリスクがあると私は思ってます。
潰れるリスクを感じたのは、2025年に起きた中居正広氏から発展したフジテレビ問題です。
今まで当たり前にあったフジテレビという存在があの問題によってスポンサーがあっという間に離れて、多額の損失を受けることになってしまいました。
もしフジテレビが中小企業であったらスポンサーが離れた時点で間髪入れず会社が潰れることは必至の出来事だったと思います。
このフジテレビ問題はSES企業でも何か不祥事が起こったらクライアントから受け入れを一斉拒否されてしまうことで同じことが言えるのではないでしょうか?
この記事でSES企業が潰れる要因となるべきトリガーを5つ紹介していきます。
SES企業が潰れる5つのリスク

1. 経歴詐称
昨今、SES業界で話題になったのが経歴詐称問題です。
昔からSES企業から派遣されるエンジニアの経歴詐称のことはたびたび問題になって、未経験エンジニアであるにも関わらず、スキルシートに業務経歴のない案件を書いたり、クライアント面談で「Java開発経験5年です」と全く経験がない言語をさも経験があるかのように嘘を付いて、「とりあえず入ってしまえば何とかなるだろう…」とエンジニアが自ら嘘を付いたり、担当営業に言われるがまま嘘を付いたりしたということをネットの記事やSNSで耳にすることがありました。
実際に地頭が良くて有能な人だったり、未経験からクライアント先に入ってから覚醒する人もいるので経歴詐称して入っても本当に入ってから何とかなったという人もいますが、大概は未経験であれば仕事で使い物にならず、以下の記事のように詐欺行為として訴えられてしまうケースもあります。
未経験エンジニアなのに「Java開発5年」、経歴詐称を強要した経営者に賠償命令
SES企業のリスクとしてSES企業が率先してエンジニアに対して「経歴詐称しろ」と命令されていたとしたら、確実にSES企業の詐欺行為になりますので、SES企業の中でたった一つの取引先から訴えられた場合、他の取引先からも危険な企業だと認知され、SES企業から参画しているITエンジニアを一斉に退場とさせてしまう可能性は十分にあります。
これはフジテレビ問題と同じ構図でフジテレビで言うスポンサーは、SES企業で言うITエンジニアが出向しているクライアント先に当たりますので、自社開発サービスがなくSESだけしか業務形態がない企業の場合、クライアントから取引停止となってしまったら、利益がなくなり潰れてしまう可能性は十分にあるでしょう。
2. セキュリティ事故
会社の信用の失墜や多額の損害といえば、セキュリティ事故といっても過言ではありません。
個人情報の入ったUSBメモリや紙媒体の紛失というのはよく聞くことはありますが、実際に情報が流失した大企業の名前は記録や記憶に残ってしまいます。
個人情報は入っていませんでしたし、幸いなことにすぐに見つかったので大きな問題には発展しませんでしたが、他人事だと思っていた私も過去に会社のパソコンを紛失しかけたことがあります。

もし、SES企業からクライアント先から借りた個人情報入りのパソコンを紛失してしまったり、外部に流出するような騒ぎを起こしてしまった場合には、SES企業が訴訟を受けて、SES企業の名前が世間に知れ渡る可能性があります。
そうなった場合、多額の損害賠償金をSES企業が払わなければならないことはもちろん、SES企業の名前がニュースなどで報道されてしまった場合、会社の存続に関わる問題になります。
つまり、SES企業のたった一人のセキュリティ事故によって、SES企業に属するITエンジニアが風評被害を受けてこれもフジテレビ問題のように一斉で契約が終了になってしまった場合、SES企業が潰れてしまうことにまでなっても不思議なことではありません。
3. パワーハラスメント
SES企業社内でパワーハラスメントがあった場合、会社が潰れる可能性があります。
昭和の時代だったら、パワーハラスメントがあっても潰れるまでは想定できなかったかもしれませんが、令和の時代ではSNSの普及により、悪いことはすぐに拡散されてしまいます。
某飲食店企業の迷惑動画事件や某芸能時の不適切投稿のときもそうでしたが、本当に圧倒言う間に拡散されて、取り返しのつかない損害・損失を受けることになってしまいます。
SES企業でパワーハラスメントを受けて音声や動画が証拠としてSNSに拡散されてしまったらそのSES企業の名前はあっという間に広がって、取引先のクライアントからパワハラとは直接関係のないITエンジニアなのに皆契約解除になってしまったら……恐ろしい事です。
それでもそれが起きうるのがSNSが発達してしまった今の時代のリスクと言えるでしょう。
4. ストライキ
SESの契約形態では、ITエンジニアがSES企業と雇用契約を結んでクライアント企業で常駐勤務しますが、クライアント企業からのITエンジニアの単価は決まっています。
しかし、その単価の数%はSES企業にマージンとして利益になりますので、ITエンジニアに単価の全額が支払われるということはフリーランスのようなクライアントと直契約でない限り、普通に考えたらありえません。
SESの利益はSES企業によって異なりますので、ブラックで悪徳SESだとクライアントから得られる単価が高いのも関わらず、ITエンジニアの利益を薄給にしてほとんど還元されないというケースがあります。
あまりにもそれが酷いと、集団で業務を停止するストライキを起こされる可能性があります。
自社サービスがないSES企業だった場合は、ITエンジニアが収入源になりますので、もしSES
企業の全社員がストライキを起こしたらSES企業が潰れる可能性は十分にありえることでしょう。
5. 不景気
リーマン・ショックという事件をご存じでしょうか?
2008年9月に米国の投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻したことをきっかけに発生した世界的な金融危機のことで日本も大打撃を受けました。
私の知り合いのITエンジニアはクライアント先から契約が終了となった挙句、リーマン・ショックが原因で次の案件がなかなか決まらずに待機となってしまっていました。
待機して時間を待てば回復すればいいのですが、リーマン・ショックによって翌年2009年に失業率は戦後最悪となりましたので、もし、リーマン・ショックを超える世界恐慌がIT業界にやってきたら、クライアント先から一斉に契約解除となった場合、潰れる可能性は十分にあるでしょう。
不景気が原因でSES企業が潰れてしまうことが多数起きた場合には、SES企業だけでなく、クライアント先の企業、IT業界だけに留まらずに倒産が増えてしまうことになってしまうことでしょう。
まとめ
この記事では、ITエンジニアとしてSES企業が潰れる5つのリスクについて真面目に考えてみました。
SES企業はたった一人の経歴詐称やセキュリティ事故によってSES企業は潰れてしまう可能性があると記事を書きながら改めて感じました。
私もSES企業で働いているエンジニアとして責任と重圧、そして他人事ではないとも感じました。
SES企業で働いている社員は一人一人の意識や普段から受けているプライバシーマークの取得等、セキュリティ講習についても真剣に考えながら仕事をしていくことが大切なことですし、SES企業としても経歴詐称は絶対にしない!パワーハラスメントはしない!の徹底とエンジニアに不満が出ない給与を還元できる仕組み作りを考えてストライキされないSES企業が潰れるリスクを回避するべきでしょう。
