SESで派遣SEや客先常駐エンジニアをしている人やフリーランスでエンジニア職種を選んでいる人は、どのように案件を選んでいますでしょうか?
経験の浅いエンジニアの方は、駆け出しエンジニアのため、初心者エンジニア限定の案件やテストエンジニアとして比較的簡単な業務や猫の手も借りたい炎上案件を選択せざる負えないかもしれませんが、経験豊富なエンジニアであったり、案件自由選択制を導入している会社であれば、わりと自分の希望する案件をマッチングしてくれて、面談でクライアントとの承諾を得ることができれば、参画することができます。
この記事では、案件を自由に選択できる立場にあるエンジニアが敢えてしてみた条件縛り3選紹介します。

客先常駐エンジニアが案件選びで敢えてしてみた縛りプレイ3選
1. 言語で縛る
私は過去の案件でサーバサイドエンジニアとしてJava言語しか経験していない時期がありました。
そのため、営業担当で案件を探してもらうときは、Java言語を扱うプロジェクトに参画できるようにセッティングしてもらっていました。
ところが、30歳になろうとしていたときのことです。エンジニア歴が積み重なってきて、他の言語も学びたいと思うようになってきました。
今までJava言語経験していなかったのですが、他の言語に案件することにはリスクがあったので躊躇はしていましたが、30歳のなった今しかないと新しい言語、Pythonにチャレンジすることにしました。
未経験の言語でしたが、今までのエンジニア歴が長かったおかげか、Pythonは未経験であることを伝えた上での面談で承諾を得ることができました。
結果として、その案件に参画できてとても良かったです。
なぜなら、今まではJavaでCRMや銀行系の割とお堅めの業務系がメインの仕事が多かったのですが、Pythonを使用しているプロジェクトではAIやIoTの最先端技術に関するプロジェクトに携わることができたからです。
Javaでもそういった業務はあると思いますが、今までになったことない言語であるPythonのプロジェクトに参画できたことで、ITエンジニアとして自分の中での世界を広がることができました。
一つのプログラミング言語を極めてスペシャルリストを目指すことも良いと思いますが、キャリアプランに余裕がある人は、言語を縛って案件を探して他の言語の案件にもチャレンジしてみるのはありだと私は思います。
2. 開発手法で縛る
ウォーターフォール開発を長年してきたのですが、アジャイル開発のスクラム開発があることをとある本を読んで知ることになりました。

スクラム開発??何それ、食べれるの?面白そう!
と直感的に思って、営業担当に新しい挑戦としたいと伝えて、スクラム開発を導入しているプロジェクトのみに絞って案件を探してもらうことにしました。
ところが、



アジャイル開発はあるんですけど、スクラム開発を導入しているプロジェクトというのは数少ないのは難しいですよ
とのことで、参画を諦めていました。
それでも粘り強く探して頂いた結果、1案件だけ見つけて頂いて一か八かのクライアント面談で承諾を得ることができました。
そのときは、スクラム開発とはなんぞや?ということをスクラムに関する書籍を徹底的に読んで調べ尽くしてスクラム開発への興味と魅力を伝えたのが採用の決め手になったのだと思います。
未経験のプログラミング言語の面談でもそうでしたが、未経験であることへの挑戦はクライアントもリスクを感じていて、面談NGになってしまうケースも経験上は多いので、未経験であるから教えて下さいという姿勢ではなく、



未経験だけど頑張ります!未経験だけど今あるスキルをフル活用して戦力になれます!
という姿勢をアピールできると良いでしょう。
ちなみに私がスクラム開発を経験して得た知見は以下の記事にまとめました。
ぜひ、スクラム開発に挑戦してみたいという人は参考にしてみてください。個人的にはスクラム開発には一度はアサインして経験しておくことをおすすめしたいです。


3. 職種で縛る
ITエンジニアにはプログラミングだけでなく、テストを担当する業務、プログラミングより上流の設計や要件定義を担当する業務、プロジェクトメンバーの先頭に立つPL(プロジェクトリーダ)、予算や人員などを含めた管理をしてプロジェクト全体の責任を担うPM(プロジェクトリーダー)が存在します。
さらにそれらの開発業務だけでなく、サーバを管理、運用するインフラエンジニア、開発した製品を販売する営業エンジニアなど、ITエンジニアといっても様々な業種が存在しています。
私は一時期、PLを担当していた時期がありましたが、リーダーシップ能力がないので、精神的に辛くなってしまい、うつ病になりかけてしまいました。
そこで、次の案件からは敢えて案件単価が下がってもいいので、プログラミングのみができるプログラマー職種を募集している案件に条件を縛って営業担当に探してもらうことにしました。
SES企業としては会社の利益が大きい方がいいので、なるべく高い単価の案件に参画させたいところだったと思いますが、なんとかそこを承諾して頂いて、自分の希望するプログラミングのみができる案件に参画してもらうことができました。
ITエンジニアという職種は人によって向き・不向きがあって、さらにITエンジニアという職種の中にも向き・不向きというのはあります。
私の場合は敢えて、PLからプログラマーに条件を絞るというキャリアチェンジをしましたが、逆にプログラマーから上流工程やマネジメント業務を担当できるPLやPMといったよりチャレンジをしてみることも良いと思いますので、職種で縛る案件探しをしてみても良いでしょう。
まとめ
この記事では、客先常駐エンジニアが案件選びで敢えてしてみた縛りプレイ3選を紹介してみました。
私自身は無能なエンジニアで、エンジニアとしてはあまり良くないことだと思いますが、わりと変化を好まない性格をしています。つまり、リスクを恐れて、物事にチャレンジをしないで敢えて無難な道を歩む方です。
しかし、エンジニアは技術の進化は激しいですし、エンジニアとして経歴が長くなってくると、PGから上流工程のSE、30代を超えるとPLやPMといったマネジメント業務へのキャリアチェンジを自然と求められるようになります。
そのため、技術の進化が激しいという面で、一つの言語や一つの技術に拘らないで、多くの言語や幅広い技術を経験していた方が、エンジニア人生の可能性を広げるという意味で良いことだと思います。
そのため、客先常駐エンジニアやフリーランスエンジニアの人は今持っているスキルの案件だけでなく、未経験の言語や職種、挑戦したい開発手法に条件を縛った案件探しをしてみることも良いでしょう。