新型コロナウイルス感染症が大流行した2020年にフルリモートワークが急速に普及しました。
その時代にIT業界で働いていた無能でダメ系エンジニアの私も例外ではなく、日本政府の出した緊急事態制限の波に巻き込まれて、私が当時常駐していた案件もフルリモートワークになりました。
今更なのですが、フルリモートワークを体験して通勤しなくて良い点などメリットがある反面、デメリットにあたる弊害があると感じたことがありましたので、備忘録として記事にすることにしました。
これからリモートワーク案件に参画する予定のある方は参考にしてみてください。
フルリモートワーク体験者が語る5つの弊害

1. コミュニケーションが取りづらい
リモートワークは対面とはコミュニケーションの方法が異なります。当然ですが、リモートワークは目の前にいることはできませんので、ZoomやTeamsなどを使った音声通話やビデオ通話、または文字によるチャットでのやり取りになります。
対面とは音声通話とでは相手が見えなかったり、自分のPCの画面を相手のPCに移すことはできますが、対面とは感覚が異なります。
そのため、参画したてのエンジニアやリモートワークに慣れていない場合にはコミュニケーションが取りづらく、戸惑ってしまう可能性があります。
実際に目の前にいたら声をかけて良いタイミングは空気を読むことができますが、リモートワークだとチャットで事前に音声通話で声をかけて良いか確認しなければならないし、忙しい人だとチャットで声をかけてもレスポンスが悪い場合もあって、相手の指示を待ちタイプの人間だと数時間手が止まってしまうこともあります。
それがきっかけとなってクライアントやPM・PLの評価が下がって契約終了で退場になってしまう恐れもあります。
現に私はリモートワークが要因の一つとなって退場になったことがあります。

慣れてしまえばリモートワークのコミュニケーションの方が楽になることもあるのですが、慣れていない技術的なスキルも右も左も分からないような駆け出しエンジニアの場合には弊害になってしまうことは必至です。
2. 騒音がうるさい
オフィスに出社して仕事をしていたときは、基本的には静かなので周りの音は気になったことはありません。あったとしても一緒に仕事をしている人のキーボードのカタカタ音や周辺で仕事の話をしている人ぐらいで仕事中の自然音として意識したことは私はありません。
しかし、自宅だと周りの環境音が気になってしまいます。
私の自宅が特になのですが、カラスが1日中「カーカー」鳴いていて集中力の妨げになってしまう日が多いです。
あとはマンションの改修工事中の音も気になります。ドリルの音やカッター音が全体的に響き渡るので

うるさーい( `―´)ノ
となります。
他には家族、特に赤ちゃんや子供の音は気になります。家族の声は自分が気になるだけならいいのですが、音声通話でチャットしているとき、会議中に子供の声が入ってしまうとプロジェクトメンバーに迷惑をかけることになってしまうので、気を使うことが多いです。
自分用の騒音対策としては、ノイズキャンセリング機能のイヤホンを使うことでカラスの音ぐらいなら無音化することができますので、オススメです。
3. 誘惑が多い
無能でサボり癖があればあるほど、リモートワークに多くの誘惑があるので、向いていないです。
誘惑というのは、テレビをつけたまま仕事をすることができますし、好きな音楽を聴きながら1日中仕事をすることだってできてしまいます。
さらに絶対にいけないことですが、スマホゲームをやりながら仕事をすることもできます。ゲームなんてしたら仕事に集中することができませんし、ミスもしやすくなりますので、絶対にダメです。懲戒解雇モノです。
私はリモートワーク中であってもサボることはしませんが、そういった誘惑があるのは事実で、誰も見ていないからといって平気でサボることができる人は危険です。誘惑に負けてしまうエンジニアはフルリモートワークに向いていないと言っても良いでしょう。
4. 周囲の監視がない
オフィスで仕事をしているとPMやPL、クライアントがその場にいる場合は、様々な人が間接的に監視しています。
しかし、リモートワークではそれがなくて気を抜いている状態になります。その方がリラックスして仕事は進む人もいますが、監視によって仕事に集中できている人もいますので、そのタイプの場合は監視がないことが弊害になってしまうことになります。
例えば、長時間PCを操作しないでサボることもできますし、最悪の場合は部屋の布団の中に入って仮眠することだって可能です。
オフィスで監視があれば、その場で布団を敷いて寝るなんてことする人はいないでしょう…、という話です。
最近では、サボりを防止するために、パソコンに監視ソフトを強制インストールさせて、パソコンの操作していなかった時間を監視することもできるようですので、サボり癖のある人は監視ソフトが導入されている方が良いかもしれませんね。
5. 運動不足になりやすい
これが一番の弊害だと思っています。
なぜならフルリモートワークでは通勤がないので、就業時間に歩くことはありません。歩いてもお手洗いや食事ぐらいで自宅を数歩、歩く程度です。
そして一日中座って仕事をしますので、腰を悪くするリスクがあります。
そして、終業してからも自宅に食料があって用事がなければ外へ出かける必要はないので、閉め切っている生活をしていれば太陽の光を浴びることなく、肉体的にも精神的にも健康に悪いのは確実です。
精神的に病んでうつ病になる可能性だってあります。
私もリモートワークで1年以上生活をしていたことがありますが、平日は外に全く出なかったので、体重が10kg増えましたし、健康診断の結果が生活習慣病になりかねない要注意判定になってしまいました。
この運動不足になりやすいというのは、他の弊害とは違って、健康、そして命に関わる問題になります。
大事なことなのでもう一度言います。
命に関わる問題になります。
だから、フルリモートワークで仕事をする場合には運動をするようにしましょう。
私がオススメしたいのは業務後の夕ご飯を食べた後に30分から1時間程度、外を歩いてウォーキングすることです。
本当は朝が太陽の光を浴びられるので良いですが、朝は辛い人も多いと思うので、運動不足の解消を目的としてとりあえず歩くと良いです。
気持ちがリフレッシュできますし、1時間歩いているとじっくりといろんなことを考えることもできて良いです。
私は一日の仕事の内容を振り返ったり、仕事とは全く関係ないことを妄想しながら歩くことが多いです。
また、音楽を聴きながらでも良いですし、AmazonのAudible (オーディブル)会員ならビジネス書や英語、落語や声優による名作文学などを聞き放題なので、エンジニアの勉強を聞きながらしたいという人にはおすすめです。歩きスマホで画面を見ながらは危険なので絶対にしないでください。
まとめ
この記事では、フルリモートワーク体験者が語る5つの弊害について紹介しました。
リモートワークはオフィスで仕事をするのとは異なる点がありますので、メリットにもデメリットにもなります。
一つ言えることは、サボり癖のある人は様々な誘惑に負けてしまって、仕事をする上での弊害になってしまう可能性が高いので、サボり癖を改めるか、自宅にある誘惑となりえるものを排除して仕事に集中できる環境を整えてから望むようにしましょう。
コミュニケーション方法についても対面とリモートとの違いと把握した上で円滑に仕事を進められるようにしましょう。
そして、出社する必要がないことで運動不足になることは必至で命に関わる問題に発展する可能性がありますので、軽いウォーキングで良いので運動をするようにしましょう。