ITエンジニアの皆さん、素敵なエンジニアライフを楽しんでいますか?
私は無能でダメ系なエンジニアとして10年以上IT業界でやらせてもらっていますが、嫌いな文化が結構多いです。
この記事では、私が日々感じているエンジニアの嫌いな文化について厳選して9つ紹介します。
非エンジニアの方やこれからエンジニアになろうとしている駆け出しエンジニアの人にもIT業界に入る前にご参考にして頂けましたら幸いです。
ただし、本記事で紹介することはすべてのITエンジニアに当てはまるということではありません。
会社によっては文化は異なりますので、本記事で紹介した文化が全くないITエンジニアの会社も数多く存在しておりますのでご了承ください。
また、これから紹介する私の嫌いな文化の中にはITエンジニアとしては仕事をする上で当たり前なことも含まれており、『嫌いな文化だと感じてしまうということ=ITエンジニアには向いていない』という項目もあるかと思いますので、まずはそれを念頭に入れてこの記事を読んで頂けましたらと思います。
ITエンジニアの嫌いな文化9選
1. 他人のソースコードをいじることがある
世の中のIT業界のシステムはほぼプログラミングで動いていると言ってよいでしょう。
ChatGPTでコードが自動生成できる時代になりつつありますが、現在は人間の手によってプログラミングされたシステムが動いています。
そのため、人によって癖がありますので、読みやすく綺麗で不具合の少ないコードを書く人がいれば、読みにくく汚くて不具合の多いコードを書く人もいます。
IT業界ではプログラミングはプログラマーやシステムエンジニアが実装することが多いですが、請負の仕事でシステム改修を行う場合には、他人がプログラミングしたシステムを読み取って改修しなければなりません。
他人のプログラミングしたソースコードを読むことはスキルが高い人でも汚いコードだった場合は書いた人の意図を理解するのに時間がかかったり、いざ実装できたとしても実装者した人しか分からないような他の個所に影響を及ぼす地雷を踏んでしまって、思わぬ不具合を引き起こしてしまうことがあります。
私は低レベルのスキルしかないので、他人のコードを読む取ることができないことがあって、地雷を踏んでしまうが多く、他人のソースコードをいじるというリスクのある行為が私は嫌いです。
2. クライアントが怖い
エンジニアの仕事に限ったことではありませんが、取引先の怖いクライアントとのやり取りが苦手です。
客先常駐エンジニアで運用保守作業をやっていたときに、システム障害が発生したときに

まだでしょうか?



まだ?



ねえ?聞いてる?まだなの?



早くしろや(#゚Д゚)ゴルァ!!
と激怒され、5分おきにメールと電話が止まらなかったときは心が病みました。
クライアントさんがその場にいたときに障害が発生したときは、私のパソコンの後ろに腕時計を見ながら激怒して立ったままずっとモニターを覗かれていたときは生きた心地がしませんでした。
システム障害は致命的なことで場合によっては秒で損害が出てしまう事態なので鬼気迫っていることも分かるのですが、圧をかけられてしまうと冷静に対処できなってしまうので、怖いクライアントが苦手です。
3. 急な仕様変更がある
「要件定義→設計→プログラミング実装→テスト」という流れで仕事が終わって、顧客の受け入れテストで「やっぱあの仕様変えたいから要件定義からやり直して」と急な仕様変更があることがあります。
そういったときは追加対応として追加分の見積もりとして工数を頂けますが、全体に影響を及ぼすような仕様変更だった場合、要件定義からテストまでの工程がやり直すことになります。
軽微な要件の変更だった場合は予定していた工数内で対応を求められるようなこともありますし、軽微だと思っていたのに、実は想定していなかった箇所に影響が出てしまい新たなバグの温床の原因になってしまったり、また同じテストをやり直すことになってしまったり、納期まで時間がなかった場合には炎上プロジェクト化して残業が多くなってしまったり、仕様の変更を要求されたのに、



やっぱり元に戻して
といった感じで仕様の変更の変更を急に依頼されることが顧客によってあります。
いわゆるちゃぶ台返しというやつですが、何回も何回もちゃぶ台返しをされると心が萎えてしまい、私は急な変更がある文化が嫌いです。
4. 決まった時間に帰れないことが多い
工場作業員の人やコンビニでのアルバイトは毎日定められた時間に業務が終わることが多い仕事のため、余程のトラブルでもない限り、決まった時間に帰れないなんてことはないと思います。
客先常駐エンジニアと渡り歩いた私の感覚だと、ITエンジニアは決まった時間に帰れないことが多いと感じます。
残業が多いか少ないかは置いておいて、その日の朝の時点では定時に帰れる保証はありません。新規開発の案件というよりは、運用保守を請け負っていて本番環境でシステムが稼働している場合は不具合などのシステム障害が発生する可能性があるからです。
また、定時まであと5分というところで急ぎな依頼作業が来てしまうこともあるので、決まった時間に帰れないという文化が嫌いです。
5. 開発に集中できないことがある
これも運用保守を請け負っている場合にありがちですが、プログラミングで実装中に本番環境でシステム障害があった場合は、障害対応を優先させることになるので、せっかく集中してプログラミングしていたのにその作業をその場で止めることになってしまいます。
人員が確保されていたり、余裕があるプロジェクトでは開発チームと保守チームで役割が分担されていますので、こういったことは起きにくいのですが、開発と保守をハイブリッドでやっているチームでは障害対応を優先せざる負えません。
開発と保守をハイブリッドで仕事をしなければならない場合、開発だけに集中できない文化が私は嫌いです。
6. 会議が多い
ITエンジニアの仕事はプログラミングだけではありません。
要件定義、設計、テスト、運用保守など多岐に渡りますが、会議が多くなりがちなプロジェクトがあります。
会議には日々の進捗会議、顧客への説明会議、各種開発レビュー、チーム内MTG、上司との1on1、勉強会、客先常駐エンジニアなら自社の会議などなど、中には明らかになくても誰も困らないような無駄な会議も存在します。
納期が迫っていたり、忙しいときは不参加でも良い場合もありますが、おおよそ参加することなります。
以前に働いていた客先常駐先ではPMにGoogleカレンダーで空いている時間に予約を入れて開発レビューをしなくてはならない決まりがあったのですが、PMのGoogleカレンダーはほぼ全日が他の会議で埋まっていて予約を取れる隙間時間を探すことに苦労していました。
PMのマネージャー職に会議が多いですが、開発エンジニアも職場によっては先に話したようにいろんな会議があって、特に回数が多かったり、だらだらと長くて無駄だと感じてしまうような会議がある文化が嫌いです。
7. 無駄なことに拘る
エンジニアはクライアントとのやり取りでは、RedmineやBacklogのようなコミュケーションツール、SlackやChatworkといったチャットツールを使うことがあるのですが、チケットのやり取りでいちいち「お世話になっています。〇〇会社の〇〇です。」を冒頭に「以上、よろしくお願いいたします。」を後方にテンプレのように付けたり、チャットツールに表示される名前「@〇〇」の後ろに「様」を付けたりする文化が嫌いです。
ネットでもよく話題になることがあって個人的には私は明らかに無駄だと思うのですが、決まりとしてやっている企業は実際にあって、そういった無駄なことに拘る文化が嫌いです。
8. 他人の尻ぬぐいをすることがある
IT業界は精神的に病みやすい職業だと言われていますが、私が今まで関わってきた客先常駐先の現場でも精神を病んで診断書からのドクターストップという人が今までに何人もいましたので、事実だと思います。
私自身も何度か精神を病みそうになってプロジェクトを離脱しかけたことがあります。
問題なのはプロジェクトを離脱した後、そのプロジェクトはどうなるかということです。
納期は基本的に伸ばすことはできないので、そういった場合には代わりの人材を補強するか、残ったプロジェクトメンバーで残業などをして納期までにプロジェクトを完結されるかになります。
どちらにしても引き継ぐ必要があり、残ったプロジェクトメンバーは苦労することになります。
病気で離脱する人もいれば交通事故や家族の介護、契約上の都合、退職など、様々な理由があるので致し方ないことではありますが、結果として他人の中途半端なソースコードを引き継いだり、テストから引き継いだら不具合がてんこ盛りの他人が作った不具合修正から尻ぬぐいをさせられることになりますので、残ったメンバーが苦労することになる文化が嫌いです。
9. 帰社日がある
客先常駐エンジニアは、月に1回程度、自社に帰って社員同士で現場の状況の報告や勉強会をする行事があります。終わった後は交流会という名の飲み会があって、帰属意識を持たせるイベントがあります。
私は以前に帰社日のあるSES企業で働いていたことがありましたが、私は無駄な文化だと感じていました。
なぜなら帰社日のないSES企業で働いていたこともありましたが、ない方が楽だったし、月1しか会わない人の報告なんて聞いても何の意味もなかったし、あった方が逆にめんどくさいので帰属意識が低下するじゃね?と思う派です。
私が陰キャでコミュ障だからというのもあるかもしれません。私と逆の性格であれば帰社日が楽しいイベントだと逆に意見を持つ方もいらっしゃるので悪いものだとは思いませんが、私は帰社日という文化が嫌いです。


まとめ
この記事では、私が日々感じているエンジニアの嫌いな文化について厳選して9つ紹介しました。
あくまで個人的な意見なので、人によっては逆の意見として好きな文化と感じる人もいるかと思いますが、紹介した9つの文化が私は嫌いです。
最後までこの記事を読んでいただいた方も嫌いな文化はあると思いますが、逆に私が感じた嫌いな文化が好きな文化と感じる人もいるかもしれませんね。例えば、有能で理解力のある人であれば、他人のソースコードをいじるというのが好きで楽しいという人もいることでしょう。
また、記事の冒頭でも触れましたが、本記事で紹介した文化は仕事をする上でエンジニアとして当たり前のことも含まれていたと思いますので、未経験でエンジニアになりたいという人は、自分がエンジニアという職種に向いているのか?を適性検査などで確認してみても良いかもしれません。
仕事は楽しんでなんぼですので、またの機会にエンジニアの好きな文化については以下の記事をどうぞ。

