私は無能でスキルがないITエンジニアで今は客先常駐エンジニアの派遣をやっています。実は昔々の話になりますが、大手企業のプロパーをやっていたことがあります。
なぜ、無能な私がプロパーになれたのか?それは常駐先の引き抜きではなく、転職サイトで募集していた面接を上手く突破できて奇跡的に採用されることができたからです。
結局、そのときプロパーになれたんですけど、私は1年その会社で持たなかったんですけどね……。
この記事では、ダメ系ITエンジニア流採用面接突破のポイントを伝授します。
ただし、優秀なエンジニア、つよつよエンジニア、PLやPMを目指すレベルの人には参考にならないと思います。
私のような無能でできないエンジニアでかつ経験年数が3年以上30歳前後で中途採用のプロパーや自社開発のエンジニアになりたい人向けの記事になりますのでご了承下さい。
また、新卒採用向けの内容ではありませんので、ご了承下さい。
ちなみに大卒で新卒採用を目指す人はサークル活動やボランティア活動、アルバイト経験など、大学の勉強以外で学んだことをアピールできるとポイント高いと思います。私は大学時代に何もやっていなかったので詰みました……。
サークル活動していなくても就職活動が上手くいく人もいますが、同じぐらいの能力で同じぐらいのコミュケーション能力だったときに、サークル活動など大学時代に取り組んだことが評価ポイントになりますので。
……話が逸れましたが、この記事では、中途採用向けの記事になります。
ダメ系ITエンジニア流転職面接を突破する4つのポイント
1. 受ける会社のことを徹底的に調べるべし

私のように無能な人が転職活動をして面接を受けるときにしがちな失敗は、面接を受ける会社のことを何も調べないで採用面接に臨んでしまうことです。
特に転職サイトに応募して転職活動をしているときに、企業からオファーが来たら、自分のことを高評価されたと勘違いして何も調べずに受けに行ってしまうというパターンです。ちなみにオファーが来たら書類選考をスキップして面談を受けられるようなことがありますが、必ず受かるとは限りません。私はオファー面談で何度も落ちたことがあります。
オファーの有り無しに限らず、受ける会社のことを徹底的に調べ上げましょう。
まずは会社のホームページから会社の理念、年収・残業時間など勤務条件、求めている人材、開発している製品、業種の分野、技術などを調べ上げて、自分とマッチしているかを確認して、面接で受ける会社と自分はマッチしていることをアピールできるようにしておきましょう。
私の場合は、受けた会社はIT企業だったのですが、手広い分野に手を出していたのですが、その中に自社開発でECの部署がありました。たまたま客先常駐エンジニアでEC系の仕事を長年やっていたので、無能なりに今までやっていたECの知識を面接でアピールでき「ECのこと詳しいですね」と好印象を得ることができました。また、技術に関しても受ける会社が使っているフレームワークと私が使ったことがあるフレームワークが一致していて、話が弾みました。受ける会社の製品についても調べていたので、質問タイムではその製品について質問することで興味があることをアピールできました。
このように受ける会社のことを調べることは採用の可否に関わる重要なカギになるのですが、私みたいに無能で面倒くさがりの人は、会社のことを調べるということも浅く適当にやってしまいがちですが、それを怠ると受ける会社に求める人材とは真逆のことをアピールしてしまった挙句に不採用ということになってしまいますので、受ける会社のことは人事の人にも負けないぐらいの気持ちで徹底的に調べ上げておきましょう。
2. 分からないことは素直に分からないと答えるべし

私のようなダメ系なエンジニアがやる失敗は分からないことを必死で答えようとすることです。
面接官が人事担当であれば技術的に深いことを突っ込まれることはあまりないと思いますが、面接官が高いスキルのエンジニアだった場合には、自分のスキルを超えた高い技術的なことを逆に質問される場合があります。
そのときにダメ系エンジニアが絶対にやってはいけないのは、分からないのに上手く回避しようとしてトンチンカンなことを回答しようとしたり、考えて黙り込んでしまい、沈黙の時間が10秒以上続いてしまいような状況です。
私は落ちた面接でやらかしてしまい、トンチンカンなことを回答したときは

いや、そういう意味じゃないんだけど、伝わってないのかな?
と言われてしまい、落ちましたし、10秒以上沈黙したときは



もう結構です。
と明らかに面接官の態度が悪くなって、すぐに面接が終わったことがあります。
そのときに面接官が独り言で



分からないなら分からないって言えばいいのに。
と呟いていたのを今でも覚えています。
本当にそうなんですよ。分からないなら「分かりません」って言えばいいんです。
分からないという回答をしてスキルが低いから不採用と判断されたならそれはそれで致し方がいうことなんですが、素直に「分かりません」と言えずにその場を下手にごまかそうとして考え込んで沈黙したり嘘を言ってしまった場合は、スキルの以前の問題で信用できない人間だと判断されてしまって私の経験上では確実に落ちます。
自分が無能だと自覚しているエンジニアだったら変なプライドは捨てて分からないことは分からないと言ってしまいましょう。
3. 嘘をつかないべし


転職活動をして面接に臨んでいるということは、受けている会社に受かりたいという気持ちは分かりますが、その気持ちが強すぎて嘘を言うことだけは辞めましょう。
面接官もプロなので嘘を言ってしまうと見抜かれてしまう可能性が高いですし、もし採用された場合に嘘が発覚した場合、内定取り消しや損害賠償など問題になる恐れがあります。
例えば、



リーダー経験はありますか?
という質問に対してリーター経験がないのに



あります。
と答えるのは経歴詐称になりますので、もちろんNGです。
この記事を読んでいる人でもさすが



こんな嘘はさすがにつかないよ。
という人がほとんどだと思います。
それでは



自分でサービスを立ち上げたいことはありましたか?
という質問をされたらどうでしょう?
答えは人それぞれなので、立ち上げたいと思ったことがあれば



あります。
なければ



ありません。
と正直に答えればいいだけの話です。
問題なのは、ないのに「ある」と答えてしまった場合に、



本当にあるんですか?サービスを立ち上げるということは何か必要なのか分かっていますか?



なぜ立ち上げたいと思っているのに立ち上げないんですか?
と逆質問がツバメ返しで飛んできたときです。
まあ、嘘がバレますよね……。
逆質問に適切な回答ができるならまだいいですが、無能なエンジニアは醜態をさらして落とされますので、バレる嘘はつかないようにしましょう。
バレない嘘も嘘はダメだと思いますが、面接官から



ウチじゃなくていいよね?
という質問をされたらどうでしょう?
心の中では



まあ、それは他の会社も受けてるしね~。
なんて思ったからといって



はい、他に受けている会社もありますので、御社でなくてもいいです。
なんて馬鹿正直に答える人はいないですよね?
損害賠償など大問題に発展するような経歴詐称レベルの嘘は絶対にダメですが、「ウチじゃなくてもいいよね?」といったような質問に対しては空気を読んで答えることも大切です。
4. 最終面接で愚問なことを聞かないべし


私がプロパーになれた採用面接は、1次面接が人事担当者、2次面接がエンジニア(PL・PM数名)、最終面接が社長でした。
こんなこと言われなくても分かるわ!って突っ込みを食らいそうですが、あえて言います。
最終面接の最後に質問ありますか?と聞かれたときに愚問な逆質問は絶対にしないで下さい。
例えば、以下のような質問です。



入社後の仕事の流れを教えて下さい。



企業理念を教えて下さい。



残業時間は月平均どのくらいあるか教えて下さい。
これらの質問は、調べれば分かることだし、社長に聞くべき質問ではありません。
調べても分からなかったとしても人事担当者が面接官だった1次面接で聞いておくべき内容です。
もし、このような質問をしてしまった場合「今まで何を面接していたんだ?」と思われてしまい、せっかく最終面接まで進んだのに落とされることは必至です。



特にありません。
これはもっと最悪です。
何も質問がないなんてありえません。
質問がないということは、ウチに興味がない、コミュニケーションを取ろうとする能力がないと思われてしまうのは必至です。
この記事を読んでいる無能な人で最終面接まで進んだのなら、社長にしたい質問というのをいくつか事前に用意しておきましょう。
無能はその場で考えて質問しようとしても社長を目の前にテンパって頭が真っ白になって「特にありません」となるのがオチです。
では、どういう質問をすればいいのか?
私が採用されたときは以下のような質問をしました。



社長になってから一番嬉しかったことは何ですか?



社長が一番嬉しかったことって興味ないですか?
私はとても受けた会社の社長に興味がありました。
素直に社長に聞きたいことを聞きましょう。
一番苦しかったことも聞いてみるのもありだと思いますが、私はポジティブなことを聞きたかったので聞いてみました。



今後の夢は何ですか?
自分はこれから入るかもしれない会社の社長の夢なんてワクワクしないですか?
社長が夢を話されたときに共感する部分があってので話が広がって弾みました。



SNSで先週ゴルフの写真を拝見しました。ゴルフがお好きなんですか?
この質問は効果的だったと個人的には思いました。
たまたま社長がSNSをやっているのを知っていたので、面接日の先週にゴルフに行った情報を知っていました。
ポイントは先週ゴルフに行ったことを知っていたことです。
社長自身に興味を持っているということを伝えることができましたし、私もゴルフをかじっていましたので、



今の会社でゴルフ行くことあるんですけど、スコア110切ることできまして……
とゴルフ話で盛り上がりました。
そして



今度一緒にゴルフのコース回る?
なんて冗談半分でおっしゃってました。
エンジニアのスキルとは関係ないので、採用の可否には関係ないと思われるかもしれませんが、コミュニケーションスキルを評価してもらえることもあります。
SNSから自分にしかできない逆質問をすれば大きく印象に残りますので、採用の可否に関わる重要なカギになると私は勝手に思っています。
印象に残るのはいいですが、相手は社長なので失礼な質問はしないように気を付けるように。
まとめ
この記事では、ダメ系ITエンジニア流転職面接を突破する4つのポイントについて紹介しました。
ダメ系で無能は手を抜きがちになるので、これから受ける会社のことを徹底的に調べて自分の良い部分はアピールできるようにしましょう。
無能だからこそ分からないことは素直に分からないと答えて、嘘をつかないことが大事です。分からないことを分からないと言ったり嘘をついたりすると技術スキルがない以前の人間性の問題で落とされることは必至です。
そして、無能な最終面接まで進めたら奇跡かもしれません。その奇跡のチャンスで社長に愚問なことを聞いて不採用になったらもったいないので、社長と話が弾むような質問をして好印象を持ってもらうようにしましょう。
無能な人でも総合的に評価されて採用されることがあるかもしれません。
私は技術スキルはギリギリセーフ(たぶん実技試験があったらアウト)だったと思いますが、素直に分からないことは分からないと嘘をつかないで答えて、社長と話が弾んだことで派遣エンジニアからプロパーのエンジニアになれましたので!
……でも、奇跡が起きて入れたのに1年持たずに辞めてしまうことになってしまったんですけどね。
これが無能なダメ系ITエンジニアの性なのか……。

