突然ですが、私は詰んでいます。
何から詰んでしまっているのかというと、エンジニア人生から詰んでしまっています。
ショッキングな掲題から始めってしまって申し訳ございません。
でも、事実なんです。
私はこのブログでダメ系エンジニアとして執筆させて頂いておりますが、ダメ系というのは言葉の通り、技術スキルがなくてダメ、コミュニケーションスキルがなくてダメ、ダメダメなのに勉強しなくてダメ……と本当にダメなITエンジニアなんです。
これだけダメなITエンジニアだけど、20代は若さで、30代は誤魔化しでなんとかやって来れました。
しかし、40代になっていよいよダメで無能な自分を誤魔化しきれなくなっていて、そろそろエンジニアで生きていくことに詰んでしまっているので、別の生き方も本気で検討している最中です。
この記事では、ダメ系ITエンジニアの私が無能を40歳まで放置した結果、詰んでしまっている5つの理由について紹介します。
後半ではやっておけば良かったことにも触れたいと思います。
私がエンジニア人生から詰んでいる5つの理由

1. マネジメント職ができない
詰んでいる理由の中でこれは一番デカいかもしれません…
というのも一般的なITエンジニアの最終的なキャリアプランは大きく分けて2つあると思っています。※他にもテストエンジニアや営業エンジニアなどを目指すキャリアプランもありますが、今回は2つに絞ります。
1つ前は、マネジメント職になることです。
ITエンジニアはプログラマーから始まることが多いと思いますが、年齢や経験年数が上がるにつれて上流工程の設計、その上の要件定義を作成する仕事をするようになります。
さらにキャリアを積んでいくとPL(プロジェクトリーダ)を任させるようになり、PM(プロジェクトマネージャー)としてプロジェクト全体の統括を行うとようになります。
このキャリアプランは開発者から最終的にはマネジメント職を担うことになるので、責任も重くなりますが、収入の面でも上がりますので、キャリアプランとしてよくある例です。
2つ目は、プログラミングや技術を極めたつよつよシニアエンジニアになることです。
PMのようなマネジメント職は人やプロジェクトを管理するのが主な仕事なので、プログラミングをすることはほとんどありません。プログラマーやSEがいるので、ないといっても良いでしょう。
そこでマネジメント職ではなくプログラマーとして最新技術をキャッチアップし続けてスキルを磨くことで年齢を重ねてもコードで食っていくことも可能です。コードだけではなく、要件定義や設計といった上流工程をやりつつというケースが多いと思いますが、現役のエンジニアとして活躍することは可能です。
前者のマネジメント職ですが、ダメ系の私にはできません。
PMはプロジェクトを統括しなければならなのですが、統括する能力がありませんし、決断をしたり、顧客と交渉することができません。
無理やりやれと言われたらできるかもしれませんが、恐らく数日も経たないうちにうつになってプロジェクトを離脱することになってしまうことになるでしょう。
そして、私の場合はPLもやったことがありません。
マネジメントを目指すキャリアプランの場合、40代になる前に経験しておかなければならないと思いますが、PLもやったことがないのでPMはもっと無理です。
ですので、ネジメントができないのにPMになれず詰んでしまっています。
もう一つのつよつよエンジニアになる選択肢ですが、そっちもダメです。
つまり、40代なのにマネジメント職はできず、かといって技術スキルも低い無能なレベルなので、エンジニアとしてどちらの道も詰んでしまっています。
2. 上流工程ができない
上記でエンジニアのキャリアプランとして考えられる両方詰んでしまっていることがお分かりいただけたと思いますが、一般的なエンジニアとしても詰んでしまっています。
それは、上流工程ができないということです。
上流工程とはウェーターウォール開発であれば、プログラミングによる実装やテストの前に行う要件定義や設計のことです。
要件定義や設計はただ書けばと良いというものではなく顧客の要望を適切に汲み取って行わなければならないので、専門的な知識のほかに現状把握能力、理解力、論理的思考力、柔軟な発想力などが技術スキル以外の能力も必要になります。もちろん、特定の技術スキルがないと話になりません。
私は設計をやったことがほとんどなく経験しかありません。要件定義は皆無です。
だったら今まで何をやってたの?ということですが、プログラマーが作ったものをテストしたり、ときどき軽微な改修をプログラミングで実装していたりというのがメインでやっていました。
ダメ系の私は上流工程ができないので、担当できるのはテストか軽微なプログラミング改修になります。恐らく新規プロジェクトの実装はできないでしょう。
エンジニアの募集要項にある「要件定義や設計ができる人」という案件には参画することができないのですが、40代以上の条件に入っていることが多いので、年齢的に詰んでしまっています。
3. レビュアーができない
キャリアプランしてITエンジニアはマネジメント職をするようになると話しましたが、エンジニアの成果物である設計書やプログラミングで作ったものをレビューするレビュアーの仕事をすることが年齢や経験年数が多くなると担当するようになります。
レビュアーをPMやPLが行うこともありますが、スキルが高いエンジニアが担当することになりますので、レビュアーできるエンジニアは重宝されます。
しかし、ダメ系エンジニアの私はレビュアーができる能力がありませんので、レビュアー側になったことは皆無です。
逆にレビューしてもらう側のレビューイとして、レビュアーの人からバンバン指摘を食らいまくっていいます。
つまり、他人の成果物を評価することができないので、詰んでしまっています。
4. 人の指示がないと動けない
マネジメント職ができないのですが、私はいつもPMやPLの指示に従って仕事をしています。
逆にいえばPMやPLの支持がないと自分からは動けません。
例えば、要件の仕様の確認や設計書で分からないことがあって判断が困るようなとき、人に聞かないと進捗が進めなくなってしまいますし、かといって自分で判断できないので自分から能動的に動くということができません。
最近思うことなのですが、SESの常駐エンジニアとして仕事をして、これはかなりマズイと思っていて、現場が変わってマネジメントする人が変わったら一発アウトの退場になってしまうので、詰んでいると思います。
ちなみにコレが理由で退場になったことがあります。詳しくはこちらの記事をどうぞ。

5. SES面談で落ちるようになった
SES(準委任契約)が常駐先で働くためには常駐先クライアントの担当者の面談を受けて、スキルや人間性に問題がなければ採用となり、プロジェクトに参画できるようになります。
私は20代の頃から働いておりますが、20代の頃で面談を受けて落ちることはありませんでした。
面談での受け答えは得意だったのもあるかもしれませんが、職務経歴書に書けるような立派な技術スキルはなくても落ちたことはなく、記憶の中では同時に6社受けても6社採用で自分から案件を選ぶという立場でした。
ところが、30代後半あたりから案件を変えるタイミングでSES面談を受けてたら落ちまくるようになりました。
10社受けても半分はNGで参画できないようになりました。
私の場合は「スキル不足だから」というのが理由として多く、今まで誤魔化してやってきた無能さが面談という短い時間の中でも質問の受け答えだけでバレてしまいSESとしても客先常駐できにくくなってきました。
年齢はさらに上がって40代を迎えて、次に現場が変わるタイミングで面談を受けたらさらに落ちる確率が上がっていると思われます。
PL経験がないというだけで落とさせる可能性がありますし、面談に受からなければエンジニアとして仕事ができないので完全に詰んでいます。

あーあ、本当に詰んでしまっていますね。
後悔しかありません。
皆さんが私のようにならないようにやっておけば良かったことをシンプルに2つ伝授します。
詰んだエンジニアになる前にやっておけば良かったこと


勉強しておけば良かった
理由はこちらの記事で紹介した通り、スキルがないのに勉強もしないで過ごしてきてしまっていました。


天才エンジニアだったら勉強する必要はなかったと思いますが、無能でスキルもない、私はエンジニアとして若いころからガンガン勉強をやっておけばこんなことにはなっていなかったと思います。
いろんなことに挑戦すれば良かった
今までテストの実施や軽微な実装を繰り返してのらりくらりとエンジニアしてきましたが、PLを経験できるチャンスはありました。
大きいプロジェクトに参画できるチャンスはありました。
でも、私は逃げてしまいました。
逃げなかったらうつ病になっていたと思いますが、それでもエンジニアとして食っていくなら一度はリーダー職を経験したり、無理でも上流工程に挑戦しておけば良かったと思います。
だって、できるつよつよエンジニアの人は逃げないで挑戦したからこそ、私のように詰んでいないのだから……
まとめ
この記事では、ダメ系ITエンジニアの私が無能を40歳まで放置した結果、詰んでしまっている5つの理由とやっておけば良かったことを紹介しました。
皆さんは私のようなダメ系ITエンジニアにならないようにつよつよエンジニアを目指して下さい。
私は今、エンジニアとして詰んでしまっている人生の分岐点に立っています。
もう手遅れかもしれませんが、私と同じような境遇の人でもやっておけば良かったことを今からでも挑戦すればエンジニアとして生きていくことができるかもしれません。
私の好きな古畑任三郎の話の中でこういう名言があります。
『明日死ぬとしても、やり直しちゃいけないって誰が決めたんですか?』
やり直してはいけないなんて誰も決めていないのです。
自分が決めるのです。