皆さんは炎上プロジェクトに参画したことはありますか?
私はスケジュールが大幅に遅延している炎上プロジェクトに参画したことがありますが、とにかく毎日が忙しすぎて過度なストレスにより、体に異変が起きてしまいました。
体の異変は病気が発症するサインでもありますので、放置しないで見過ごさないようにすることが大切なことですが、この記事では私が炎上プロジェクトに参画していた時に起きた6つの体に異変について紹介します。
個人差はあると思いますが、炎上プロジェクトに参画して一つでも当てはまるようなことがあったら気を付けた方が良いと思いますので、参考にしてみて下さい。
炎上プロジェクトで起きた6つの体の異変

1. 思考停止してしまう
炎上プロジェクトに参画されてしまうと、朝起きて電車に乗って会社に着いたら終電まで会社に拘束された挙句、終電で家に着いたら明日の起きるために寝て、また朝起きて電車に乗って……を繰り返すことになってしまいます。
そのため、炎上プロジェクトに参画しているときは食べるとき、寝ているときを除いては全て仕事をする時間になってしまいますので、集中力が低下していきます。
人間の集中力の限界は90分と言われておりますので、炎上プロジェクトで休みなくぶっ続けで仕事をすることは人間の限界を超えた狂気の沙汰です。
そんな生活が続いてしまうと、思考が停止してしまい、仕事のパフォーマンスに影響が出てしまいます。
平常時なら考えられることも思考が停止すると頭が回らなくなってしまったので、仕事の効率が悪くなり、自分に対して違和感を感じるようになっていきました。
2. 疲れが取れなくなる
炎上プロジェクトでは肉体的にも精神的にも長い時間、体を酷使することになりますので、睡眠をとって体を休養させなければならないのですが、不思議なことに帰宅して寝ても休日になって1日中寝ても疲れが取れないようになっていきます。
疲れが取れない要因としては、炎上プロジェクトによる過度なストレスが考えられますが、疲れが日に日に蓄積されていきますので、放置することで自律神経の異常やホルモンバランスの乱れが起きてうつ病の発症にも繋がりかねません。
疲れが取れないという異変が起きたあたりからただの違和感ではなく、自分が危険な状態であるかもしれないと認識するようになっていきます。
3. 常識がわからなくなる
常識がわからなくなるという異変が起きたあたりから非常に危険な状態であるということを認識することになります。
私の場合は、炎上プロジェクトで終電を逃してしまい、会社に泊まり込むことになったときにコンビニに夜食を買いに出かけたときのことです。
お弁当を買うことにしてコンビニの店員にお金を渡そうとしたときにいくらを渡せばいいのか分からなくなってしまい、財布からお金を取り出すことがしばらくの間、できなくなってしまいました。
一種の錯乱状態に近い状態になってしまったのですが、後ろに並んでいた人に

早くしろよ
と言われて余計に焦ってしまい、ふと我に返って1000円札を渡すことでなんとかその場を切り抜けることをできましたが、普段は考えられていたことが考えることができなくなってしまっていたことでショックを受けました。
その帰り道で信号機付きの横断歩道を渡るときに、今度は信号機の色の意味が分からなくなってしまい、赤信号で渡ってしまおうとしてしまいました。



赤は止まるんだった……何をやっているんだ私は…
と渡る寸前で踏みとどまることができましたが、命にもかかわる状況にさすがにヤバイと自分に起きている体の異変に恐怖しました。
4. 食べ物が美味しくない
私は美味しいものを食べることが大好きです。
休日はラーメン巡りに行ったり、焼き肉食べ放題に行ったり、美味しいものを食べることを生きがいにしていましたが、炎上プロジェクトが続いていたある日のこと、食べ物を食べても美味しいと感じなくなりました。
美味しいと感じないというより味覚がないというか…。
ストレスは味覚障害の原因となりますので、味覚の低下を引き起こすことがあるようなのですが、当時の自分はそういったことを知らなかったので、味覚を感じないことにショックを受けるとともに、休日楽しみにしていた食べ物巡りを楽しむことができなかったので、ストレスはさらに溜まっていくことになっていきました。
5. 趣味ができなくなる
誰しも趣味の一つや二つあると思います。
ちなみに私はゲームやアニメといった家の中でゆったりと楽しむインドア派な趣味が多いのですが、炎上プロジェクトで忙しいときは仕事から帰ってきたらご飯を食べたらすぐに寝ないといけなかったので、趣味をしている時間なんてありませんでした。



休日なら1日休みだから趣味を楽しめるじゃないの?
ということですが、毎日の炎上プロジェクトでへとへとになっているので、体を休めるために1日中布団の中から出ることができなくなってしまいました。
趣味を楽しむ事ができなくなってしまうと、ストレス発散できずに疲れが蓄積されていき、何のために生きているんだろうか?と本格的に危険な状態に突入していきました。
6. 現実逃避しがちになる
最終的に仕事から帰ってきて寝ようとしても過度なストレスで眠れなくなるようになってしまい、布団の中で入って妄想を繰り返して現実逃避するようになっていきました。
私の場合は、なぜか小学生の頃の妄想を毎日のように繰り返して現実逃避していましたが、現実逃避をしているときだけは唯一救いの時間でもありました。
しかし、睡眠不足は酷くなっていきましたし、会社に行かなければならない朝を迎える頃には、もう仕事なんてやりたくない、朝が来なければいいのに…、朝が来ないようにするためにはどうすれば良いのか…、と現実逃避しても現実からは逃げることができない現実に絶望し続ける地獄のような日々を毎日過ごすようになりました。
もしかすると、このときにうつ病を発症していたかもしれませんが、炎上プロジェクトが終わりを告げたことで、体に起きた異変は解消されていき、なんとか元の自分に戻ることができました。
ちなみに、同じプロジェクトに参画していた後輩は、胃潰瘍になって救急車で運ばれて、休職することになってしまいましたので、もし、炎上プロジェクトが続いていたら私もどうなっていたことか…。
まとめ
この記事では、私が炎上プロジェクトで起きた6つの体の異変について紹介しました。
炎上プロジェクトは肉体的にも精神的にも体を酷使することになりますので、個人差はあると思いますが、過度なストレスが蓄積されることで体に異変が起きることがあると思います。
私の場合は、最初は思考が停止しているといった違和感から始まりましたが、お金の単位や信号機の色のように常識的なことが分からなくなってしまったり、味覚を感じなくなってしまったり、明らかな体の異変が起きるようになっていきます。
体の異変を感じながらも放置し続けてしまうと、毎日現実逃避に逃げる日々を繰り返してしまうことで生きることに辛いと感じてしまったり、うつ病になってしまったりしますので、体の異変を感じたら危険なサインだと受け止めて無理せずに炎上プロジェクトからの撤退を検討した方が個人的には良いと思います。
仕事だけが全てではありません。
仕事より自分の命の方が大切です。
人間、生きているだけで丸儲けです。